耳鳴り・めまい

こんなお悩みはありませんか?

  • 耳の中でキーン・ジーという音が続いている
  • 突然、天井や部屋がぐるぐる回るように感じた
  • 立ち上がったときにふらふらする、よろける
  • 耳鳴りと同時に耳が詰まった感じがする
  • 乗り物酔いのような気持ち悪さがずっと続いている
  • 歩いていると真っ直ぐ歩けないことがある
  • 子供が「耳の中で音がする」「頭がふわふわする」と言っている
  • 以前に耳の病気と診断されて以来、めまいを繰り返している

耳鳴りやめまいは、耳の内部の異常だけでなく、脳や血圧、自律神経、ストレスなどさまざまな要因で起こりえます。「たまにあることだから」と放置せず、症状が気になる場合は早めに耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。

耳鳴りとは

耳鳴りとは、外から音が聞こえていないにもかかわらず、耳の中や頭の中で「キーン」「ジー」「ザー」「ボー」などの音を感じる症状です。音の種類は人によって異なり、片耳だけに感じる方もいれば、両耳に感じる方もいます。

耳鳴りは大きく「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」に分類されます。自覚的耳鳴りは本人だけに聞こえるもので、耳鳴りの大多数を占めます。他覚的耳鳴りは、診察時に医師が聴診器等を使って確認できるもので、血管の拍動音や筋肉の収縮音などが原因となることがあります。

耳鳴りは「音を感じる仕組み(聴覚システム)」のどこかに乱れが生じたときに起こりやすいとされています。内耳から聴神経、脳に至るいずれかの段階で異常が生じると、脳が「ないはずの音」を生み出してしまうことがあります。

当院では、耳鳴りを訴えて来院される患者様に対し、聴力検査(オージオメトリー)や鼓膜の状態確認を行い、原因となる疾患がないかを丁寧に調べます。「慣れるしかない」とあきらめずに、まずは一度ご相談ください。

めまいとは

めまいとは、実際には動いていないにもかかわらず、自分や周囲がぐるぐる回っている・揺れている・ふわふわしているように感じる症状です。一口に「めまい」といっても、その性質はさまざまで、大きく以下の3つのタイプに分けられます。

回転性めまい

「天井や部屋がぐるぐる回る」「自分の体が回転しているように感じる」といった、回転感を伴うめまいです。内耳の平衡感覚を司る部位(三半規管・耳石器)の異常が原因となることが多く、耳鼻咽喉科で診察する機会が特に多いタイプです。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

浮動性めまい(ふわふわめまい)

「体がふわふわする」「雲の上を歩いているようで足元が不安定」という感覚のめまいです。回転感はなく、ふらつきや不安定感として表れます。脳の血流異常、自律神経の乱れ、低血圧、貧血、更年期の影響、あるいは精神的ストレスが原因となることがあります。

立ちくらみ(起立性低血圧)

急に立ち上がったときに目の前が暗くなったり、一瞬意識が遠のくように感じるめまいです。特に若い女性や高齢の方、夏場の脱水時に起こりやすいことがあります。お子様でも朝起きたときにふらつく・立ちくらみがするといった症状が見られることがあります。

めまいの種類によって原因も治療法も異なります。「どんなめまいか」「いつから始まったか」「耳の症状を伴うか」などを問診でしっかり確認することが、正確な診断の第一歩です。

耳鳴り・めまいの主な原因

耳鳴りとめまいは、同じ疾患から起こることも多く、内耳に関係する病気が主な原因のひとつとされています。以下に代表的な原因疾患を挙げます。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

めまいの中で最も多い原因とされているのが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」です。内耳にある「耳石(じせき)」と呼ばれる小さな結晶が本来の位置からずれて、三半規管に入り込むことで激しい回転性めまいを引き起こします。「寝返りをうつとぐるぐるする」「起き上がるときにめまいがする」という訴えが典型的です。

良性発作性頭位めまい症は特定の頭の動きによってめまいが誘発されるのが特徴で、耳鳴りや難聴は通常伴いません。耳石を正しい位置に戻す「耳石置換法(エプリー法)」という理学療法が有効とされており、薬に頼らない治療が行えることも多い疾患です。

メニエール病

メニエール病は、内耳のリンパ液が過剰にたまる「内リンパ水腫」が原因とされる疾患です。回転性めまい(数十分〜数時間続く)・耳鳴り・難聴・耳の詰まり感が同時に、または繰り返し起こるのが特徴です。症状が出ては落ち着く、という波のある経過をたどることがあります。詳しくはメニエール病のページをご覧ください。

突発性難聴

突発性難聴は、ある日突然片耳の聴力が急激に低下する疾患です。めまいや耳鳴りを伴うこともあります。原因は明らかではありませんが、内耳の血流障害やウイルス感染が関係しているとされています。発症から治療開始までの時間が予後に影響するとされており、「突然耳が聞こえなくなった」と感じたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

前庭神経炎

ウイルス感染などをきっかけに、内耳から脳へ平衡感覚の信号を伝える前庭神経に炎症が起きる疾患です。突然の激しい回転性めまいが数日間続くことがあり、悪心・嘔吐を伴うことが多いですが、難聴は伴わないことがほとんどです。安静と薬物療法が治療の中心となります。

加齢性難聴に伴う耳鳴り

加齢とともに内耳の有毛細胞(音を感じる細胞)が減少し、高音域から聞こえにくくなる「加齢性難聴」が進むと、耳鳴りを感じやすくなることがあります。「最近、高い音が聞き取りにくい」「テレビの音量が大きくなった」という自覚がある方は、聴力検査を一度受けることをおすすめします。

子供の耳鳴り・めまいについて

耳鳴りやめまいは大人だけの症状ではありません。「耳の中でセミが鳴くような音がする」「頭がふわふわする」「授業中にぐるぐるした」などと訴えるお子様も一定数いらっしゃいます。お子様の場合、症状をうまく伝えられないことも多く、「なんとなく元気がない」「頭を振ることが多い」「よく転ぶ」といった間接的なサインが受診のきっかけになることがあります。

小学生・中学生の起立性調節障害(朝に立てない・ふらつく)や、滲出性中耳炎に伴う軽度の難聴がめまい感として訴えられることもあります。お子様の耳鳴りやめまいのサインに気づいたら、まずは耳鼻咽喉科にご相談ください。

耳鳴り・めまいの治療

耳鳴りやめまいの治療は、原因となる疾患によって大きく異なります。当院では問診・聴力検査・鼓膜観察などをもとに原因を特定し、一人ひとりに合った治療をご提案します。治療の効果には個人差があります。

薬物療法

めまいに対しては、内耳の血流を改善する薬(内耳循環改善薬)、めまいや吐き気を抑える薬(抗めまい薬・制吐薬)などが用いられることがあります。メニエール病では、内リンパ水腫の改善を目的とした浸透圧利尿薬が使われることがあります。耳鳴りに対しては、血流改善薬・ビタミン剤・抗不安薬など、原因や症状の程度に応じた薬剤が選択されることがあります。

耳石置換法(理学療法)

良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対しては、薬を使わず頭の位置を段階的に動かして耳石を正しい場所に戻す「耳石置換法(エプリー法)」が効果的とされています。外来での処置として行うことができ、治療後は一定時間の安静が推奨されます。

生活習慣の見直し

耳鳴りやめまいには、睡眠不足・過労・ストレス・塩分の過剰摂取・カフェインの過剰摂取などが誘因となることがあります。薬物療法と並行して生活習慣を整えることが、症状改善のうえで重要な役割を果たすことがあります。

専門医への紹介

めまいの中には、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などの脳疾患が原因となっているものがあります。「突然の激しい頭痛を伴うめまい」「手足のしびれ・力の入りにくさを伴うめまい」「ろれつが回らない・飲み込みにくい」などの症状がある場合は、脳神経内科・脳神経外科への緊急受診が必要なことがあります。当院ではそのような場合、速やかに適切な医療機関をご紹介します。

また、耳鳴り・めまいが長期間にわたって生活の質に影響している場合は、専門的なリハビリや心療内科的アプローチが必要になることもあります。一人で抱え込まず、まずは土支田耳鼻咽喉科にご相談ください。

よくあるご質問

耳鳴りの原因が特定できた場合(例:耳垢栓塞、中耳炎、突発性難聴の初期など)は、その原因を治療することで耳鳴りが改善することがあります。一方、原因が特定しにくい慢性的な耳鳴りは、「完全に消える」ことよりも「気にならなくなる」状態を目指す「耳鳴り再訓練療法(TRT)」や、補聴器を活用した治療が選択されることがあります。いずれにせよ、自己判断で放置せず、まずは聴力検査を含めた診察を受けることが大切です。当院でできる限りの原因精査を行い、必要に応じて専門医療機関をご紹介します。
お子様のめまいの原因はさまざまで、耳(内耳)の問題、起立性調節障害、貧血、精神的ストレスなどが考えられます。耳鳴りや耳の詰まり感を同時に訴えている場合、または滲出性中耳炎などの耳の病気が疑われる場合は耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。発熱・頭痛・腹痛などの全身症状を伴う場合はまず小児科へ、頭を強くぶつけた後のめまいや意識の変化がある場合は速やかに救急受診が必要なことがあります。迷われた場合はお気軽にご相談ください。
めまいの多くは緊急性の低い内耳由来のものですが、以下の症状を伴う場合は脳の病気が隠れている可能性があるため、すぐに救急受診してください。①突然の激しい頭痛がある、②手足のしびれや力の入りにくさがある、③ろれつが回らない・言葉がうまく出ない、④ものが二重に見える(複視)、⑤歩けないほどのふらつきがある。これらが伴わない場合でも、めまいが長時間続く・繰り返す・聴力低下や耳鳴りを伴うといった場合は、翌日以降でも耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。
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